とある国のお姫様のお話。
お姫様は小さい頃から可愛がられてきたために、わがままばかり言うように育ちました。

あ る夜、お姫様の家で大きな舞踏会が行われました。お姫様はそこで隣国から訪ねてきた王子様に恋をしました。いつものように欲しいものは手に入ると思ってい たのに、王子様は手に入りませんでした。王子様は他の国のお姫様のものでした。お姫様はダンスの相手すらしてもらえませんでした。

お姫様は王子様に毒薬の入ったワインを渡しました。その毒薬は、徐々に体を蝕み、死に誘うものでした。王子様はワインを飲んで気分が悪くなり、席を外そう とします。そこでお姫様は弱った王子様を無理やり自分の部屋へ連れて行きました。

王子様は体の自由がきかなく頭が働かなくなり、お姫様にされるがままになりました。お姫様は部屋で大好きな夜曲メヌエットをかけて、王子様と踊り続けま す。何度も何度も回り続けて王子様の体は毒に蝕まれ動かなくなりますが、お姫様はそれでも王子様を回し続けました。

翌日隣国から訪ねてきた王子様が行方不明だと城中が大騒ぎになりました。
けれどとうとう遺体は見つかりませんでした。

あなたは私のものーーーー